申請動機作文は、あなたがなぜフランスでワーキングホリデーをしたいのかを伝える大切な書類です。書き方に明確な決まりはありませんが、フランス側がワーキングホリデーに期待している目的や精神を踏まえた内容にすることが重要です。
申請の際は、フランス大使館指定の専用フォーマットにフランス語または英語で記入する必要があります。
専用フォーマット
ビザ申請時には、以下の公式フォームをダウンロードして使用します。
→ 申請動機作文フォーマット(PDF)(外部サイト)
- PC上で直接記入可能です(手書きでなくてもOK)。
- Acrobat Reader等でファイルを開き、必要事項を入力し、印刷して提出します。
- 文字化けや未反映を防ぐため、提出前に「すべて入力されているか」「レイアウトが崩れていないか」を必ず確認しましょう。
- 手書きでの提出も可能ですが、黒のボールペンで丁寧に記入しましょう。
- フランス語または英語で記入します。
- 書類では日本語とフランス語で書かれていますが、フランス語または英語で記入します。フランス語が不安な人は英語で作成しましょう。


記述項目
性別
- 男性(フランス語:Homme、英語:Male)
- 女性(フランス語:Femme、英語:Female)
現住所、電話番号、ファックス
- 現住所は、日本での住所も欧米式に記入する。(例:4-11-44 Minami-Azabu, Minato-ku, Tokyo, 106-8514)
- 電話番号は、先頭に「+81」を追加する。(例:+81-90-1234-5678)
- ファックスは空欄で構いません。
学歴および取得資格等(最大9行)
- 最終学歴や取得した資格を簡潔に記入する。
- 年度、学校名、専攻(高校を除く)などを明記する。
04/2015 – 03/2019: Université 〇〇, Tokyo - Licence en 〇〇
DIPLÔMES
– Permis de conduire
– DELF A2
– TOEIC 600
※年月日の記入順は、フランス語でも英語でも「日→月→年」になるように注意。
職歴(最大9行)
- アルバイトや正社員としての職歴を記入する。
- 業種・職種と在籍期間を記載する。(職務内容の簡単な説明があると◎)
04/2022-03/2025: 〇〇, Inc. – Ingénieur commercial
04/2019-03/2022: 〇〇, Inc. – Personnel commercial
出発日(最大4行)
- 入国予定日を記入する。通常は長期滞在ビザ申請書に記した日付と同日。
Je dois arriver en France le 01 juin 2025.
申請理由(A4一枚)
最も重要なセクション。以下のような内容をバランスよく盛り込みましょう:
- なぜフランスを選んだのか
- 滞在したい都市や地域、理由
- 滞在中にしたいこと(語学学習、アルバイト、交流、旅行など)
- フランスでやりたい仕事(例:カフェ、ベーカリー、レストランなど)
- フランスの人々や文化とどのように関わりたいか
- 将来的にこの経験をどう活かしたいか
初めに日本語で要点をまとめ、文章を作成してからフランス語または英語に翻訳しましょう。
① 私は大学生の時に初めてフランスを訪れて以来、その豊かな文化と美しい景色に強く魅了されてきました。特に、歴史と現代のアートが共存するパリの街並みに心惹かれ、いつかこの地で生活してみたいという夢を抱き続けています。
② 今年で30歳という人生の節目を迎えるにあたり、この長年の夢を実現し、新しい環境で自身の可能性を試してみたいと強く思うようになりました。これまで海外での生活経験はありませんが、ワーキングホリデー制度を利用して、憧れのフランスで生活し、仕事を通じて現地の文化を肌で感じたいと考えています。
③ 滞在中は、これまでの訪問で最も愛着のある都市であるパリを拠点に、趣味であるアートへの理解をさらに深めたいです。多くの美術館やギャラリーに足を運び、自身の人生にとって大きな糧となるような知見を得たいと思います。
④ また、フランスでの1年間を最大限に活かすため、最初は現地の語学学校に通い、生活に必要なフランス語を習得する予定です。その後は、日本食レストランでの接客の仕事を通して、現地の方々と積極的に交流し、日本の文化や魅力を直接伝えたいと考えています。
⑤ このワーキングホリデーは、私にとってフランスと日本の文化の違いを体感し、双方の魅力を深く理解するための貴重な機会です。滞在中に得た経験や学びを、将来的に日本の多くの方々に伝え、両国の友好関係に貢献する「架け橋」になりたいと心から願っています。
注意点
書き方の注意点
ワーキングホリデービザの目的は「フランスと日本の若者の相互理解・文化交流の促進」です。
以下のような記述は制度の趣旨にそぐわず、ビザ却下のリスクにもつながるため注意しましょう:
- 移住・永住を目的とした内容
- 勉強(語学留学)や仕事(専門職)だけをメインにする記述(→学生ビザや就労ビザの領域)
- フランスでの就職・起業・ビジネスチャンスなどを前面に出す内容
ワーキングホリデーは、ワーキングとバカンスのバランスが大切です。「暮らし・文化交流・チャレンジ」というキーワードを意識しましょう。
文章の清書に、ChatGPTなどの生成AIを上手に活用しましょう。ただし、アイデアの考案時や翻訳した文章の確認時など、全てを生成AIに任せず、自らも考えるようにしましょう。
POINT
- 自分の言葉で熱意を込める。
- ここに掲載しているものはあくまでサンプル。フランスに行きたい熱い思いを込めましょう。
- 英語でも提出できるため、フランス語のライティングが不安な人は全て英語で記述しましょう。
補足
スペルや文法の誤りは即NGとはならなく、丁寧さは伝わります。可能であれば、簡単な添削を受けるのもおすすめです。